第67章怒ってはいけない人

「各オフィスには監視システムが導入されています。デザイン部では、重要なデザインの流出を防ぐため、二十四時間体制で監視を行っているのです」チェイスは説明した。「しかも、これは高画質カメラによる映像です」

プロジェクターには、アイリーンが自分のパソコンを使ってアデラインの業務用パソコンを遠隔操作し、デザインを削除したり、メッセンジャーで返信したりする様子が映し出されていた。その一挙手一投足が、紛れもなく鮮明に記録されていた。

否定しようにも、言い逃れできる余地はどこにもなかった。

アイリーンは怒りも露わに振り返った。「これはプライバシーの侵害よ! 社員をこんな風に監視するなんて、どういうこと...

ログインして続きを読む